ハーレーダビッドソンFXDR114はミルウォーキーエイトというエンジンです。
純正のエンジンオイルは『H-D 360 Motorcycle Oil SAE 20W50』
オイル量は1ガロン(3.78L)です。
写真のものは1クウォート(0.946 L:32 fl oz)なのでちょうど4本必要です。
オイルフィルターは『スーパープレミアム5』(純正型番63731-99A)
ミッションとプライマリーの純正オイルは共通で『フォーミュラ・プラス』
オイル量はミッションが 0.83 L:28 fl oz、プライマリーが 1.06 L:36 fl ozです。
写真のものは1クウォート(0.946 L:32 fl oz)なので2本必要です。
ミッションオイルで余らせた分(0.116 L:4 fl oz)をプライマリーに足す(0.946 L:32 fl oz+0.116 L:4 fl oz)と2本でジャストの量です。
このボトルの横にはメモリがありml(左)とfl oz(右)の表記があります。
アメリカなのでクウォートとかガロンで表記してるくせにボトルはmlだとわかりませんね。
4 fl oz 刻みでメモリがあるのでマニュアルに併記されているfl ozがわかりやすいです。
因みに容積の単位容器は
gal:ガロン(gallon) = 3.784リットル
qt:クウォート(quart) = 0.946リットル
pt:パイント(pint) = 0.473リットル
fl oz[oz]:フルードオンス[オンス](fluid ounce[ounce]) = 0.029リットル
つまり 1gal=4qt、1qt=2pt、1qt=32fl ozということです。
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ドレンは3ヵ所とも共通でがO-リングが3個必要です。
純正型番:11105 [外径:約14.5mm、内径:約10.5mm]
左が使用済み。右が新品。この写真のものはまだ使えそうです。
シールテープを巻きます。
中に入り込まない様に8mm幅のものを使用します。
巻き方はボルト先端から見て時計回りに、ボルトを締めていくときに剥がれない様に巻きます。
寒くなる11月ごろにエンジン、ミッション、プライマリーオイルを交換。
5月ごろにエンジンオイル+オイルフィルターを予定しています。
廃処理箱は4.5Lを2個用意し原付と同時にオイル交換しましょう。
交換前に3〜4分暖機してすること。オイルが硬くて出てきません。
外気温が低いときは交換するオイルも室温程度に温めて置くとスムーズです。
エンジンオイルのドレンはこの位置です。左後方から見ています。
5/8ソケット。締め付けトルクは19〜28.5N・m(23N・mに設定)。
オイル抜くときは廃油受けをドレンから勢いよく出ても漏れぬ位置にセットします。
フィラーゲージを開けると一気に出ますのでドレン→フィラーの順番で外します。
ある程度オイルが抜けたら薄い廃油受けに交換しジャッキを外しサイドスタンドにします。
こうすることでまた少しオイルが出てきます。どの道オイル量チェックはサイドスタンドでするのでこの段階で一石二鳥です。
抜けきったらオイルパン側にシールテープのカスなどが残っていないかチェックし清掃します。
オイルが抜けるのを待っている間にフィルター交換します。
フィルターの位置が悪く外すときにオイルがこぼれるのでオイルキャッチャーとその下にペーパータオルをセットし完全に外してしまわずにオイルが出てくるまで緩めます。
それでも下にこぼれるのでさらに反対側からペーパータオルを押し込んでおきます。
ある程度オイルが出たら完全に外しますがまだフィルターの中にオイルが残っているので溢さぬようにしましょう。
オイルフィルターマウントフランジの汚れを取り除きます。
新しいオイルフィルターに50mlほどオイルを入れ,ガスケットに薄くオイルを伸ばします。
ガスケットがフィルター取り付け面に接触したら、オイルフィルターを1/2 〜 3/4回転手で締め付けます。
ちなみに締め付けトルクは10〜14N・m(12N・mに設定)
因みにオイルキャッチャーの先端にホースを接続して廃油受けに入るようにセットします。
漏斗はミッションオイルで使用するものと共用しますので使用後はある程度パーツクリーナで清掃します。
規定オイル量は1ガロン(3.78L)ですが、まずは3本入れてオイルチェックします。ゲージのポッチ1段で約0.1Lです。
エンジンオイル量のチェックはサイドスタンドで立てた状態で行います。
フィラーはきっちりと閉めてから引き抜き、チェックします。
オイルレベルがADD QTマーク以下の場合、ADD QTマークまでオイルを補充します。
一度エンジンを1〜2分アイドリングします。
再度チェックしゲージの半分まで入っていればO.K.。必要あれば追加します。
エンジンを掛けて1,000rpm&オイルチェックランプが消えていればO.K.。
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ミッションオイルのドレンはこの位置です。
5/8ソケット。締め付けトルクは19〜28.5N・m(23N・mに設定)。
フィラープラグの位置はここです。
アクセスするためにサイドカバーと中のカバーを外しておきます。
サイドカバーのボルトはヘキサ7/32。
締め付けトルクは6.8〜9.5N・m(8N・mに設定)。
中のカバーは爪3ヵ所で軽く止められているだけです。
ヘキサ3/8ですが非常に狭い場所にありユニバーサルジョイントとエクステンションが必要になります。
締め付けトルクは2.8〜8.5N・m。ユニバーサルジョイントの効率低下を考えて5N・mに設定。
できる限り角度が付かないようにして回す。
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オイルを入れる際は漏斗が必要になります。
工具同様これも入りにくいのでできるだけ立てて先端を差し込みます。
漏斗はエンジンオイルで使用するものと共用しますので使用後はある程度パーツクリーナで清掃します。
オイル量は 0.83L:28 fl ozなので4 fl ozの1目盛りを残し投入します。
余らせたオイルはプライマリーオイルに使用します。
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エンジンオイル量のチェックはサイドスタンドで立てた状態で行います。
フィラーは締め付けずO-リングの当たる位置まで差し込み引き抜きます。
オイルレベルは(A)と(F)のマークの間です。
因みにO-リングの当たる位置まで差し込み引き抜くとこのような状態です。
フィラーを乗せただけの状態ではこのような状態です。
フェラーを手で回すのも一苦労なんでこの方法でチェックし最終的にちゃんとチェックすれば良いと思います。
プライマリーオイルのドレンはこの位置です。
5/8ソケット。締め付けトルクは19〜28.5N・m(23N・mに設定)。
ダービーカバー外すときは一番上のボルトをまず外し、落とさない様に養生テープで固定すること。
それからすべてのボルトを外す。全部のボルトを外してしまうとポロっと取れる時があります。
ダービーカバーはT25(トルクス25)。
オイル量はおよそ1.06リットル:36 fl oz 。
1本32 fl ozなのでミッションオイル交換で残した4 fl ozを追加。
これがあると便利です。
オイル量のチェックは車体をジャッキなどで直立させた状態で、プレッシャープレート下部当たりまで入れます。
わかりにくいのでボルトを真下に持ってきて作業するとそれが目印となり、そのちょい下あたりまでオイルがあればO.K.です。
ディップスティックなどはありませんので左図の赤線の部分まで入れる感じです。
内部の円形の部品(プライマリーギヤ)がオイルについていれば少々少なくても大丈夫です。
写真では見づらいですがこんな感じでオイルが入っています。
本来、36 fl oz でいいんですが、なんか少ないので足しました。
実際には42 fl oz くらい入れました。それでも上図のラインまで入っていませんがチェーンが浸かっているので充分だと思います。
左の写真をクリックすればオイルの入っている様子を拡大できます。
こんな風にパッキンが入っていますのでパッキンがきっちりとはまっているか確認しダービーカバーを取り付けます。
外した時と同じで落とさない様に養生テープで固定しボルトを締めていきます。
いっきに締め付けずに重くなるまで少しずつ左絵のように順番(1→2→3→4→5→1→2→3→4→5→1→2→・・・・)に締めていく。
規定トルクも緩いので締めすぎに注意。
ある程度重くなってからトルクレンチで規定トルクに締める。
ダービーカバーはT25(トルクス25)。
締め付けトルクは2.8〜3.9N・m(3.1 N・mに設定)
デジタルトルクレンチはボルト1本ずつトルク測定の度に『C』ボタン押してリセットすること。